主な事例
海上交通安全システム
e-Navigation
e-Navigationとは、海上における安全と安全保障と海洋環境の保護のための関連サービスおよび航行を支援する電子手段によって得られる船舶上および陸上における海洋情報の調和のある収集、結合、交換、表示および分析のことです。
海上工事
昭和の高度経済成長期には、港湾築造を始めとして大型橋梁敷設等の海上工事が多く実施され、現在も島しょ部と本土などを結ぶインフラ整備は継続して進められ橋脚工事用ブイや橋梁架設後の橋梁標識等が運用されています。
【主な工事】本州四国連絡橋/東京湾アクアライン(東京湾横断道路)/鶴見つばさ橋/横浜ベイブリッジ/白鳥大橋/東京ゲートブリッジ(東京湾臨海大橋)/第二音戸大橋/生名大橋
埋立造成
海上埋立造成工事事業は昭和40年代より本格化し、港湾事業のほか、海上空港などでもこの手法が用いられ、整備が進められました。また生活廃棄物や公共事業での建設残土などで受け入れる最終処分場としての海上埋立区域明示用としてブイ等が運用されています。
【主な工事】南本牧・新本牧埋立/新門司沖土砂処分場/大阪中央新島/新海面処分場/響灘
浚渫工事
地球温暖化対策の柱としてモーダルシフトが推進されています。これはトラックによる輸送を海運・鉄道輸送に切り替える動きです。こうしたシフト化を支え、また船による輸送を可能にするために水深の維持、船舶の喫水確保の為の航路維持浚渫工事が国や自治体の手で行われ、主に離出距離を抑えた狭水路用のスパーブイが活躍しています。
【主な工事】中山水道保全事業/備讃瀬戸航路浚渫工事
電力・エネルギー事業
日本は化石燃料などのエネルギー源のほとんどを海外からの輸入に頼っており、超大型石油タンカーやLNGタンカー等の航路の安全確保に力を入れています。 昨今は再生可能エネルギーの開発や普及も推進されており航路標識も活躍の場を広げています。
【主な発電所】泊/東通村/女川/刈羽/敦賀/伊方/玄海/川内/吉ノ浦/舞鶴/伊達/橘湾/富津/三隅/竹原
【主な備蓄】久慈/白島/志布志/むつ小川原/串木野/上五島/北海道共同備蓄
【主なLNG基地】日立/堺/姫路
海上空港
観光客を迎える空港、輸入港としての空港、国際ハブ空港としての24時間国際空港など需要が高まるなか、一方で騒音問題もあり、空港の立地を海上に求める海上空港の建設が増えてきています。土砂による埋立工法や、鋼製浮体を使った工法で築造されていますが、いずれにおいても、航行する船舶に安全を提供するのは航路標識です。
【主な空港】羽田Ⅱ期、羽田再拡張/中部空港/関空Ⅱ期/神戸空港/徳島空港/宇部空港/沖縄空港/北九州空港