+++++ 漂流ブイとは +++++


漂流ブイは、海流に乗って漂いながらデータを収集し、
海洋の謎を解き明かすための重要な観測装置です

浮体には、通信制御装置、電源、GPSセンサー等を搭載し、
海流のゆくえや水温、塩分などの海洋データを収集して
リアルタイムで観測者に送信する役割を担っています

これにより海流把握、漁業や養殖の支援、海洋汚染の追跡、
海洋研究といったように、多岐にわたる分野で不可欠な
海洋情報を提供しています         

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ゼニライトの漂流ブイ

 ゼニライトブイでは、フロート、ドローグ、位置通信装置など、お客様にご満足いただける漂流観測となるよう、漂流ブイの構成についてご提案いたします。
 調査する目的や水深、海域や期間など、お気軽にご相談ください。

  • グローバルスター衛星通信方式
    沿岸沖合用 漂流ブイ
    Counterweighted type Bridge light photo
  • グローバルスター衛星通信方式
    沿岸沖合用 生分解性漂流ブイ
    Counterweighted type Bridge light photo
  • イリジウム衛星通信方式
    全地球用 漂流ブイ
    回転式橋梁灯の写真
  • イリジウム衛星通信方式
    海氷域用 漂流ブイ
    Sliding type Bridge light photo
  • 標準ドローグ
    (ホーリーソック型)
    ドローグの写真
  • 天然素材ドローグ
    (ポップアップ型)
    自然素材ドローグの写真





海洋生分解性素材を使ったフロートのご紹介

 漂流ブイは、海流や水塊と移動する生物の研究、漁業施設の追跡、漂流ゴミの追跡など、海洋環境保全に向けた調査や研究に必要とされており、その中には回収が困難な漂流ブイもあります。
 しかし、世界では多くのプラスチックがマイクロプラスチックとして海洋を汚染する問題が課題となっています。この問題に対応するため、当社では海洋環境に配慮した海洋生分解性プラスチック素材を使ったフロートを開発しました。


海洋生分解性フロートの特長

 このフロートは、海洋生分解性プラスチック素材である「Biofade(ビオフェイド)」をフロート本体の素材として採用しています。これにより、観測終了後に一定期間が経過すると、海水中のバクテリアによって分解され、マイクロプラスチックとして海に残ることがありません。

海洋生分解性プラスチックのフロート写真

分解状況の実験結果

 海中での浸水実験の結果、フロートは海水中のバクテリアの状況にもよりますが、約1年を過ぎるとバラバラになり分解が進むことが確認されています。1年が経過すると、ブイとしての浮力を失い海中に沈み、さらに分解が進行します。このブイは、海洋環境への負荷を抑える新しいフロートです。

  • 実験前
    Counterweighted type Bridge light photo
  • 1か月経過
    回転式橋梁灯の写真
  • 3か月経過
    Sliding type Bridge light photo
  • 6か月経過
    ドローグの写真
  • 12か月経過
    自然素材ドローグの写真





ニホンウナギの神秘と漂流ブイ

 漂流ブイの活躍を示す興味深い例が、ニホンウナギの研究です。 日本の食卓でおなじみのニホンウナギは、グアム島に近いマリアナ西方海域で産卵します。孵化した幼生は「黒潮」に乗って運ばれ、約4〜5ヶ月かけてシラスウナギに変態し、3,000kmもの大移動を経て日本沿岸にたどり着きます。まさに「母を尋ねて三千キロ」の旅です。この神秘的なウナギの回遊ルート解明に、漂流ブイは大きく貢献しています。

 ニホンウナギ研究の権威である東京大学海洋研究所の木村教授は、当時最新鋭だったイリジウムシステム対応型漂流ブイの機能に期待を寄せ、「もっと不思議な、”どうやって親ウナギが産卵に行っているのか?”の謎を解くためには、漂流ブイがたくさん必要」と語られました。 実際に、産卵海域に複数の漂流ブイが投入され、日本から遙か遠いブイからのデータがほぼ1分で届くようになりました。このデータと合わせてニホンウナギの卵も海で採取され、産卵場や回遊ルートが明らかになりつつあります。最新の衛星通信技術と安定的に水塊を追跡する漂流ブイの融合が、この大きな研究成果を支えています。

 漂流ブイは、私たちの目に見えない場所で地球の健康と未来を守るために静かに働き続ける「海のサイレントヒーロー」です。彼らが届けてくれるデータは、私たちが海を理解し、より良い未来を築くための羅針盤となるでしょう。


  • 東京大学大気海洋研究所論文より引用した画像