観測ブイ

小型水温計測ブイ

  

このシステムは、計測データの信頼性を重視した水温リアルモニタリングブイです。

±0.1℃という極めて微細な温度変化を正確に計測するためには、計測値を直ちにセンサ内でデジタル変換することが必要です。さらにブイまでのデータはデジタル信号によって伝送します。これによりケーブル抵抗によるデータの変化が発生しません。
また電波の弱い携帯パケット通信エリアで使用する海域では欠測が心配されます。このような場合はイリジウム衛星通信に自動的に切り替えるハイブリッド通信機能が活躍します。
遅延なく貴重な観測データを安定供給するデータ送信システムとして高い評価を得ています。

特 長
・±0.1℃以下の高精度、安定性を保証するデジタル変換式水温センサを採用
4層までの水温計測項目が選択可能
・正しい水深層のデータを取得するため、先端部は水深水温センサを装備
・携帯電波の弱い海域での送受信は、イリジウム衛星通信がカバー
・ブイの専門メーカーのため、現場に合った係留、構造のアレンジが可能
・特殊樹脂コーテイングした太陽電池は完全防水で堅牢
使用方法
ブイに面倒な設定は不要。スイッチをONにすればあとは設置するだけです。
設定された時間間隔で計測データ、電池電圧が携帯電話通信ネットワークを経由して送信されます。高波浪などで携帯電話通信環境が悪い時は、イリジウム衛星通信に自動的に切り替わり、常にリアルタイムでデータを閲覧できます。
ブイ設置状況
主な仕様
※詳細設計時予告なく仕様変更する場合があります
フロート径 φ0.8m
厚膜ウレタンコーティング樹脂製
筐休材質 アルミニウム合金
全備重量 約40kg
送信間隔 標準1時間
電源型式 太陽電池+鉛蓄電池(周年運用対応)
水温計 計測温度範囲 -3℃〜45℃
精 度 ±0.1℃以下(3~31℃)
分 解 能 ±0.001℃
計測点数 4層(1,5,10,20m)
特記事項 水温計内部でデジタルデータ化しているため、高精度のまま通信端末に送られます。
システム概念図
システム構成